なでしこジャパン決勝進出おめでとうございます！！
過去４回の対戦では一度も勝利することができなかったイングランド女子代表との決勝進出をかけた一戦。
序盤からイングランドはハイボールを前線へと矢継ぎばやに放り込んできます。スペースが空けばペナルティエリアの外からでも枠内を捉えるシュートを放ち、なでしこゴールを再三おびやかしました。
お互い前半にPKで得た１−１の同点のまま、後半アディショナルタイムへ。
後半４６分、思わぬかたちで逆転劇が起こりました。川澄奈穂美選手が放ったクロスボールに大儀見優季選手が走り込みます。並走しクリアを試みようとDFラウラ・バセット選手の蹴ったボールはイングランドゴールを割り決勝点に！
試合終了後、号泣するバセット選手を見ると勝ったとは言え素直にはよろこべないのでしょうね。インタビューに応じる川澄選手は、無情な失点で負けた相手を気遣い慎重に言葉を選んでいるように見えました。もちろん、自分たちのゴールで試合を決めたかったという思いもあるのかも知れません。
どんな形であれ、チーム一丸となってここまで勝ち上がってくれたなでしこジャパンには拍手を贈りたいですね。
２連覇のかかった決勝戦の相手はアメリカ女子代表。
アメリカ戦の試合日程やテレビ放送の日本時間などをチェックしてなでしこジャパンを応援しましょう！
アメリカ女子代表とは？
出典：Wikipedia
概要[編集]
愛称はThe WNT(The Women's National Teamの略称)がよく知られているが、The Yanksというものもある。
2012年現在、全てのワールドカップとオリンピックで3位以上の成績を収めており、前者では2回、後者では4回優勝を果たしている。またCONCACAF女子ゴールドカップ（前身「CONCACAF女子選手権」を含む）においては、出場7大会中6回で優勝を果たしている（2010年大会終了時点）。
1985年の代表チーム発足以来、数多くの著名な選手を輩出してきた事でも知られている。2004年には、ミア・ハムとミシェル・エイカーズの2選手が、ペレによりFIFA 100(『偉大なサッカー選手100人』、実際は125人)の中に選ばれている。
歴代監督は代々アメリカ人指導者（その中には、自身も元代表選手だったエイプリル・ヘインリックスも含まれる）が就任してきたが、2007年、初の外国人指導者である、スウェーデン人のピア・スンドハーゲが就任した。同時に、元サッカーノルウェー女子代表選手だったヘーゲ・リーセもコーチとして着任している。
2013年、スコットランド人で前オーストラリア女子代表監督のトム・サーマンニが新監督に就任し、2代続けての外国人監督となった。
2014年、3月のアルガルヴェ・カップ2014で7位に終わり、4月6日の対中国戦で2-0で勝利した直後、サーマンニは突如として解任された。後任の監督が決まるまで、ジル・エリスが監督代行となった。
5月、ジル・エリスがそのまま正式に監督に就任した。
引用：Wikipedia
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ワールドカップ出場 ７回目（７大会連続）
最高成績 優勝（1991、1999）
オリンピック出場 ５回
最高成績 優勝（1996、2004、2008、2012）
FIFAランク ２位
１次リーグ成績・グループＤ
6/9 オーストラリア戦 ◯３−１
6/13 スウェーデン戦 △０−０
6/17 ナイジェリア戦 ◯１−０
グループＤ順位表
１位 アメリカ 勝点７ ２勝０敗１分 得失差３
２位 オーストラリア勝点４ １勝１敗１分 得失差０
３位 スウェーデン 勝点３ ０勝０敗３分 得失差０
４位 ナイジェリア 勝点１ ０勝２敗１分 得失差−３
決勝トーナメント・１回戦
6/23 コロンビア戦 ◯２−０
決勝トーナメント・準々決勝 （ベスト８）
6/27 中国戦 ◯１−０
決勝トーナメント・準決勝（ベスト４）
7/1 ドイツ戦 ◯２−０
アメリカ女子代表は優勝候補の本命として前評判通りの結果を出していますね。
１次リーグではFIFAランク５位のスウェーデンとこそ引き分けましたが、そのスウェーデン戦以降、ここまでの試合すべて無失点で勝利しています。失点は初戦のオーストラリアからの１点のみ。
ディフェンス力が高く、イングランドのような前線へのロングボールに加えてそれなりにパスも繋いできます。そして、7/1にドイツとの死闘を制したアメリカには中４日の休養日があります。（なでしこは中３日）
やはり決勝戦の相手は簡単には行かなさそうですね。
なでしこジャパンとの対戦成績は？
過去３０回対戦して
１勝２３敗６分けとなでしこジャパンが負け越しています。
この１勝というのは２０１２年のアルガルベカップで挙げたものなんですね。ドイツW杯決勝のPK戦での勝利は公式記録上、引き分けとして扱われるようです。
数字の上では大きく負け越しており全く歯が立たない相手のように思われますが、日本女子代表黎明期からの通算戦績ですので、今回の対戦においては参考にならないのではないでしょうか。
ちなみにドイツW杯後、ここ４年間の対戦成績は次のとおりです。
ドイツＷ杯後の対戦成績
2012.3.5 アルガルベ杯 ◯１−０
2012.4.1 親善試合 △１−１
2012.6.18 親善試合 ● １−４
2012.8.9 ロンドン五輪決勝● １−２
2014.3.5 アルガルベ杯 △１−１
直近４年間は１勝２敗２分けでなでしこがやや劣勢です。しかし、ドイツ大会の決勝を勝利に含めるとイーブンということになりますね。ロンドン五輪ではドイツW杯のリベンジを果たされていますから、今大会はなでしこが勝つ順番になっています（笑）
経験豊富で大柄な選手が多い
アメリカ女子代表の平均年齢は２９．０歳。年齢幅は２５歳〜４０歳です。
２５歳以下の選手がいない、そして４０歳の代表選手が存在するという点はかなり特徴的ですね。４０歳のDFクリスティ・ランポーン選手は１９９９年のW杯優勝を経験している唯一の現役代表選手です。
アメリカ女子代表の平均身長は１６９．３センチ。前戦の相手、イングランドとほぼ同じです。（イングランドの平均身長は１６９．０センチ）
身長幅は１５８センチ〜１８１センチです。最低身長は今大会ここまで全試合フル出場のDFメガン・クリンゲンバーグ選手。最高身長は決勝トーナメントに入ってからはサブにまわることの多いFWのアビー・ワンバック選手です。競技外のことになりますが、ワンバック選手はチームメイトと同性婚されているそうですね。
大柄の選手が多いとは言え、なでしこはここまでオランダ、オーストラリア、イングランドと 体格の上回る相手にポゼッションで優位に試合を展開しています。
ただし、懸念材料として挙げられるのはアメリカのファウルの多さです。計７３回でチーム別ファウル数単独１位です。反則覚悟で止めにくる点は要注意ですね。
なでしこはチーム別ファウル数では１０以内に入っていません。
その変わりと言ってはおかしいですが、パス成功数は２２０５回でチーム別１位となっています。ちなみにアメリカは１８２０回で４位です。このデータはなでしこジャパンのフェアプレイ精神とテクニックの高さを物語っていますね。
参照：個人・チーム成績 - LEGENDSSTADIUM with FIFA女子ワールドカップ2015 公式動画
注目選手は？
出典：LEGENDS STADIUM
注目はMFのカルリ・ロイド選手です。背番号１０。今大会ここまで３ゴール、３アシストとアメリカの全９得点中、６点に絡んでいるなでしこジャパンにとって最も警戒すべき選手のひとりです。
さらに、 ファウル数１６回は個人ランキングで１位となっているように、ディフェンスにおいても気の抜けない相手と言えるのではないでしょうか。
カルリ・ロイド（CARULI LLOYD）
背番号 １０
ポジション MF
年齢 ３２歳
生年月日 １９８２．７．１６
身長 １７２cm
際立つ美しさと得点力
アメリカ女子代表と言えばこの人は外せませんね。FWのアレックス・モーガン選手です。１次リーグではスーパーサブ的な役割でしたが、決勝トーナメントに入ってからは先発出場が続いています。コロンビア戦では１ゴールを挙げています。
思い出されるのはドイツ大会決勝の先制ゴールですね。モーガン選手のスピードとシュート力には何度も苦しめられました。
それにしても美しいですね。しかし、既にプロサッカー選手と結婚されているそうです。残念です（笑）
アレックス・モーガン（ALEX MORGAN）
背番号 １３
ポジション FW
年齢 ２６
生年月日 １９８９．７．２
身長 １７０cm
所属 ポートランド・ソーンズFC
アメリカ戦日程
日時（日本時間）
２０１５年７月６日（月）
８：００キックオフ
試合会場
バンクーバー
ＢＣプレイススタジアム
日本との時差
試合会場のあるカナダ・バンクーバーと現在の日本との時差は１６時間。日本のほうが１６時間進んでいます。現地の試合開始時間は７月５日（日）１６：００になります。
バンクーバーの気候
７月のバンクーバーは晴れの日が多く１年の中でも過ごし易い時期のようです。
真夏日になることはほとんどなく湿度も高くなりません。しかし、ウィニペグやエドモントン同様、朝晩の気温差が大きいようです。
１ヶ月近い滞在でカナダの気候に充分慣れているとは思いますが、なでしこメンバーには体調を崩さないようしっかり休養をとって欲しいところですね。
バンクーバー・試合当日の天気予報
７月５日（日）晴れ
最高気温３１℃ 最低気温１９℃
降水確率０% 湿度５６% 風速４m/s
テレビ放送について
日本時間
２０１５年７月６日（月）
ＮＨＫ ＢＳ１
７：００〜１０：３０（生中継）
※試合開始は８：００です
フジテレビ 地上波
７：４５〜１０：０５（生中継）
※試合会場は８：００です
ＮＨＫ ＢＳ１
１９：００〜２１：００（録画）
ラジオ放送について
２０１５年７月６日（月）
ＮＨＫ ラジオ第一
７：４０〜１０：３０（生放送）
※試合開始は８：００です
地域によって周波数が違います
決勝戦も私は仕事の都合でテレビを観ることもラジオを聴くこともできなそうです。トイレに行くフリをして携帯で速報をチェックすることにします。
今回は今まで以上にドキドキしながら画面を見ることになるでしょうね。びっくりして便器の中に携帯を落とさないよう注意したいと思います。なでしこが優勝したなら落としても構いませんが（笑）
なでしこメンバー（２３人）
※赤字は前戦（イングランド戦）先発メンバー
GK
1 福元美穂（岡山湯郷ベル）
16 海堀あゆみ（INAC神戸レオネッサ）
21 山根恵里奈（ジェフ千葉）
DF
2 近賀ゆかり（INAC神戸レオネッサ）
3 岩清水梓（日テレ・ベレーザ）
4 熊谷紗希（リヨン）
5 鮫島彩（INAC神戸レオネッサ）
12 上尾野辺めぐみ（アルビレックス新潟）
19 有吉佐織（日テレ・ベレーザ）
20 川村優理（ベガルタ仙台）
23 北原佳奈（アルビレックス新潟）
MF
6 阪口夢穂（日テレ・ベレーザ）
7 安藤梢（フランクフルト）
8 宮間あや（岡山湯郷ベル）
9 川澄奈穂美（INAC神戸レオネッサ）
10 澤穂希（INAC神戸レオネッサ）
13 宇津木瑠美（モンペリエ）
14 田中明日菜（INAC神戸レオネッサ）
22 永里亜紗乃（ポツダム）
FW
11 大野忍（INAC神戸レオネッサ）
15 菅澤優衣香（ジェフ千葉）
16 岩渕真奈（バイエルン・ミュンヘン）
17 大儀見優季（ウォルフスブルク）
アメリカ女子代表メンバー（２３人）
※赤字は前戦（ドイツ戦）先発メンバー
GK
1 ホープ・ソロ
18 アシュリン・ハリス
21 アリッサ・ネイヤー
DF
3 クリスティ・ランポーン
4 ベッキー・サワブラン
5 ケリー・オハラ
6 ホイットニー・エンゲン
11 アリ・クリーガー
16 ローリ・チュールブニー
19 ジュリー・ジョンストン
22 メガン・クリンゲンバーグ
MF
7 シャノン・ボックス
9 ヘザー・オライリー
10 カルリ・ロイド
12 ローレン・ホリデー
14 モーガン・ブライアン
15 メガン・ラピノー
17 トービン・ヒース
FW
2 シドニー・ルルー
8 エイミー・ロドリゲス
13 アレックス・モーガン
20 アビー・ワンバック
23 クリステン・プレス
まとめ
準決勝、勝負の幕引きは相手からオウンゴールを献上される、意外なかたちとなりましたね。とは言え、川澄選手の狙い澄ましたクロスはインサイドに回転がかかっていましたし、外側からマイナス方向に走りながらクリアすることは土台不可能なこと。
試合後の会見で佐々木則夫監督が「彼女（バセット選手）がクリアしなかったら大儀見が待っていましたから。いずれにしろゴールが生まれるシチュエーションだったことは間違いない」とコメントしていたように、川澄選手が大儀見選手の走り出しにタイミングを合わせ、クロスボールを蹴り出した時点でゴールは決まったようなものでした。
個人的にはあの場面はやっぱり大儀見選手のゴールが見たかったです。FWでありながら決してディフェンスの手を抜きませんし、攻撃の際はいつでも仲間のパスを信じてゴール前に走り込んでいますからね。
それにしても、佐々木監督は毎回いいコメントをしてくれます。オウンゴールがなければ大儀見が決めていた、そう監督が信頼してくれていれば選手は発奮しますよね。私が推している岩渕真奈選手がオランダ戦で決勝点を挙げたときなどは、「決めていただいて良かった」ですから（笑）
決勝の相手はまたしてもアメリカ。２０１１年ドイツW杯ではなでしこが勝利しましたが、翌２０１２年のロンドン五輪では惜しくも負けてしまいました。しかし、このカナダW杯ではきっとなでしこが勝ってくれるでしょう。
バンクーバーになでしこの花を咲かせてくれることを信じて、最後の最後まで応援したいと思います。
カナダ女子W杯・決勝戦
７月６日（月）８：００〜
なでしこジャパンＶＳアメリカ女子代表楽しみですね！
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