第97回全国高校野球選手権大会、2015年夏の甲子園もいよいよ決勝戦を迎えるのみとなりました!
甲子園の空に向かって優勝旗を掲げるのは仙台育英か東海大相模かどちらの高校なのでしょうか。予想は難しいです。
明日で球児たちのプレーが見られなくなると思うと寂しくもありますが、両校ともしっかり応援したいですね。
それでは、2015夏の甲子園、第14日・決勝戦について確認していきましょう。
結果については分かり次第更新していきます。
決勝は仙台育英ー東海大相模
仙台育英は26年ぶり、東海大相模は5年ぶりの決勝進出。仙台育英は26年前の決勝は帝京(東東京)に0―2で敗れており、東北勢初の優勝を目指す。東海大相模は5年前の決勝で興南(沖縄)に1―13で敗れており、勝てば1970年以来45年ぶりの優勝。両校は春夏通じて初の対戦となる。
引用:http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2015/08/19/kiji/K20150819010965470.html
東北勢は1度も全国制覇がないんですよね。
東海大相模も45年前の優勝監督である原貢氏が昨年5月に亡くなったばかりですので、ぜひとも優勝旗を持ち帰りたいところでしょう。
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準決勝の結果
①仙台育英(宮城)7ー0 早稲田実(西東京)
仙台育英エース佐藤投手の力投で早実打線を零封。県予選では右ひじのケガに悩まされ思うような結果が出せなかったのがうそのような安定したピッチング内容ですね。
準々決勝の秋田商戦でも完投し、今日は完封と決勝に向けて調子を上げています。
怪物1年生清宮を擁する早実打線は散発6安打とこれまでの打棒が鳴りをひそめてしまいました。清宮選手の3試合連続弾は見れませんでしたね。この試合は内野安打1本のみ。春のセンバツ以降におあづけといったところでしょうか。
②東海大相模(神奈川)10−3 関東第一(東東京)
さすがドラフト候補と目される吉田、小笠原両投手。関東第一打線に12安打されながらも3失点にとどめました。今日は吉田投手が先発でしたから、明日の決勝は満を持して小笠原投手が先発を務めるのでしょう。
関東第一は送りバントやセーフティバントなど機動力を生かそうとするも、打線が続かず3点どまり。
大会屈指の吉田、小笠原両投手から3点を奪っても勝てないのですから仕方がないとしかいいようがありません。
決勝戦の日程
第14日・8月20日(木)
13:00〜
仙台育英(宮城)ー東海大相模(神奈川)
両校のここまでの戦績
仙台育英
8/9(日) 明豊(大分)12−1
8/14(金) 滝川二(兵庫)7−1
8/16(日) 花巻東(岩手)4−3
8/17(月) 秋田商(秋田)6−3
8/19(水) 早稲田実(西東京)7−0
東海大相模
8/12(水) 聖光学院(福島)6−1
8/15(土) 遊学館(石川)11−2
8/17(月) 花咲徳栄(埼玉)4−3
8/19(水) 関東第一(東東京)10−3
前評判通り東海大相模が優勢か?
東海大相模は2年連続出場。神奈川大会決勝、0−9で敗れた横浜の渡辺元智監督曰く、「東海大相模は甲子園の優勝旗を持って帰る力がある」とのこと。
昨夏は初戦敗退となりましたが、その悔しさをバネに徹底的に走り込んだ左腕のエース・小笠原投手の直球はMAX150キロに迫ります。
直球だけでなくチェンジアップも効果的に使う緩急自在のピッチングを身につけました。
今大会では右腕の吉田投手とともに投げ、防御率は小笠原投手2.25、吉田投手1.89と評判通りの安定感を示しています。
小笠原投手
投球回数16回、打者64人、球数231、被安打12、奪三振14、与四死球4、自責点4、防御率2.25。
吉田投手
投球回数19回、打者80人、球数300、被安打20、奪三振13、与四死球8、自責点4、防御率1.89。
準決勝で本塁打を放った4番豊田選手をはじめとする打線も強力です。
全試合2桁安打を記録するチーム打率は143打数52安打で3割6分4厘。
打点28。全得点は31点ですから9割がヒットかホームランで点を取っているんですね。
左右のエース2人を擁し打線も強力な東海大相模が優勢ではないでしょうか。
数字上では互角
対する仙台育英も負けてはいません。獅子奮迅のエース佐藤投手は5試合をほぼ一人で投げ抜き自責点はわずかに4点。
佐藤投手
投球回数40.66、打者157人、球数541、被安打27、奪三振23、与四死球14、自責点4、防御率0.88。
驚異的な数字ですね。ピッチャーとしての前評判では東海大相模の二人のほうが高かったと思いますが、甲子園でのこの働きは驚きを通り越して心配になってしまうくらい圧倒的です。
県予選では不調で2番手の百目木選手か活躍したので甲子園ではエースの意地を見せたといったところでしょうか。
仙台育英の打線も強力です。3番平沢選手は今大会3ホームラン。4番郡司選手も2回戦でアーチを放っています。
全試合2桁安打のチーム打率は、185打数63安打で3割4分1厘。
打点は35。全得点は36点。
仙台育英も数字の上では決して引けをとりません。
参照:http://www.nikkansports.com/、週刊朝日甲子園2015
優勝旗を手にするのは・・・予想というか願望
ズバリ優勝するのは仙台育英だと予想します。
東海大相模は大会前から優勝候補の筆頭に挙げられ、小笠原、吉田の2枚看板がいるうえに、「小笠原や吉田がいなかったとしても、打ち勝てる打線であるべき」と4番豊田選手が語る強力な打線がありますが、仙台育英もここまでのデータ上ではほぼ互角。
それに両校投手、野手ともに相当な精神的、肉体的疲労が蓄積しているかと想像できます。
ここまできたら、前評判やデータ云々ではなく、どっちが優勝したい気持ちが強いかの勝負になるのではないでしょうか。
仙台育英には東北に初優勝をもたらして欲しいです。
どちらの高校も全力を尽くして勝っても負けても堂々と胸を張って母校に帰ってくれることを願っています。
決勝戦結果・優勝校は東海大相模!!
4万3000人の観衆を集めた決勝は、東海大相模(神奈川)が仙台育英(宮城)を10-6で振り切り、1970年以来45年ぶり2度目の全国制覇を達成した。
仙台育英は春の選抜大会を含めた甲子園大会での東北勢初優勝を逃した。
序盤から点の取り合いとなり、東海大相模が6-6の9回に小笠原慎之介の勝ち越し本塁打などで4点を奪い、参加3906校の頂点に立った。
引用:http://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/1525879.html
東海大相模の皆さん、優勝おめでとうございます!!
3906校のうちただ1校、すべての試合に勝利した、それが優勝なんですね。
逆に言えば、仙台育英は一番最後に負けただけ。東北勢初の全国制覇にはあと一歩及びませんでしたが、誰もそれを責められる人はいません。
「3年間で1番悔しかったけど、この試合が1番楽しかった」仙台育英・佐藤選手の言葉を聞いて清々しい気持ちになりました。
全力を出し切ったからこそ言える言葉ですよね。佐藤選手はきっと、負けても失ったものは何もないのでしょう。
最後の最後まで全力を尽くせば、負けても得られるものがあるはず。そう思わせてくれる言葉でした。
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